そもそもロードバイクとは
もくじ
- 価格はいくらくらいするものなのか
- どれくらいの価格のものが通勤・通学に向いているのか
- ルック車が通勤におすすめでない理由
- どこで買うか
- ロードバイクの定義
- ロードバイクの種類(目的別)
- ロードバイクの種類(素材別)
- コンポーネント別に見たロードバイク
- 通勤に向いたロードバイクは
- おまけ~ドロップハンドルについて
- よく使う消耗品パーツ8選
価格はいくらくらいするものなのか
ロードバイク売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
まず、みんなが気になる「価格」からいきます。
高いものは100万円を超えるものもあり、安いものは2~3万円で買えるものすらあります(ルック車ですが。後で説明します)。
ちゃんとしたロードバイクに乗ろうと思った場合、かなりかなり大雑把に言えば以下のようになります。
- 上級者向け:30万円以上(レース用)
- 中級車向け:20万円以上(レースデビュー用)
- ビギナー向け:10万円前後(趣味、通勤・通学用)
- ルック車:2~3万円程度(ロードバイクの形状をしているもの)
どれくらいの価格のものが通勤・通学に向いているのか
ずばり言えば10万円前後のビギナー向けです。
ロードバイク売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
ビギナー向け、という言い方が勘違いを引き起こしているきらいがありますが、要は「フレームの素材はアルミもしくはクロモリで、ついているコンポーネント(動力系の部品)が一番下のグレード(=廉価)」のもののことです。
ただし、「フレームの設計自体は上位機種とあまり変わらないもの」、というイメージです。日本や海外のロードバイクメーカーは同じ形状のフレームでカーボン素材の上級者向け、アルミ素材の中級者向け、ビギナー向けのラインナップを組むことが多いのです。
フレーム素材とコンポーネントの組み合わせで価格に差をつけているのです。
つまり、ビギナー向けの機材は、部品のグレードが低い点とフレームの素材がアルミかクロモリである点を除けば上位機種とあまり変わらないのです!
では、なぜビギナー向けのものが通勤・通学に向いているかというと、アルミやクロモリのフレームは頑丈にできていて壊れにくいのと、盗難にあうリスクが少ないからです。
この価格帯の自転車についているコンポーネントはSHIMANO(シマノ)のCLARIS(クラリス)という後輪のギアが8速のものがほとんどで、これ目当てに盗みを働く人はほとんどいません。
これ以上の価格のコンポーネントの性能がどれだけ良いのか、わたしには見当もつきませんし、とくに興味もありませんが、たとえCLARISでも少し頑張って漕げば40㎞/hくらいは普通に出ます。
自転車通勤を始めてみるとすぐに気が付くことですが、部品の消耗はけっこう激しいものがあります。
後輪のシフトワイヤーは3か月持たずに切れます(2,500~3,000㎞)し、ディスクブレーキパッドは4カ月で効かなくなります(3,500~4,000㎞)し、SHIMANO STIレバー本体(右)は約2年半(20,000~25,000㎞)で壊れます。
グレードの高いパーツがグレードの低いパーツのよりも2倍も3倍ももつというようなことはありませんので、交換するパーツの価格は安い方がいいのです。
なのでパーツ代が安いビギナー向けが一番通勤に適しているのです。
ルック車が通勤におすすめでない理由
まず初めに断っておきますが、価格には必ず理由があります。高いものには高い理由があり、安いものには安い理由があるのです。
なので決して「ルック車を買ってはいけない」という意味ではない、ということをご理解ください。ちなみに以下のものは¥25,800とのこと。
GRAPHIS(グラフィス) 自転車 ロードバイク 700x28C 21段変速 ドロップハンドル 補助ブレーキ GR-Je t'aime
ルック車とは、「形状のみ」の自転車、の意味です。「ロードバイクルック車」、「MTBルック車」など各スポーツ自転車の形状をしていて価格は1~3万円程度のものを指します。
形状を見ているとロードバイクやMTBと何ら変わりはありませんが、とにかく安いのでそれらを選んでしまう理由はよくわかります。
実際に乗ってみても違いなど判らないでしょう。だって、はじめてそれを買う人というのは多くの場合、それにしか乗ったことがないのですから・・・。
違いが判るのはルック車ではないスポーツバイクに乗った時です。しかも、チョイ乗りではなく10km以上くらいの距離を走った時。
車体の重さ、最高速度、加速性、巡航速度(シャカリキにこがなくても維持できる速度の中で一番速い速度)とおよそ自転車で走ることに関してのすべてで「ああ、これがルック車とまっとうなスポーツバイクの違いなんだな」というのに気付くはずです。
わたしの嫁さんが以前Sportingの「MTBルック車」に乗っていました。ビバホームで¥9,800で売られていたやつです。
前後輪にサスペンションがついていて、フレーム形状も斬新で「これぞMTB」な一台でしたが、フレームの一番目立つところに「この自転車で悪路は走行しないでください」と書かれていました。「これはルック車です」の宣言です(宣言しているぶん、逆に好感が持てるのだが)。
乗ってみると恐ろしくスピードの出ない自転車でした。前後のサスペンションはよく効いていて、ふわふわした乗り心地でしたが、ペダルをこいだパワーがそのサスペンションに吸収されているような感じでとにかくスピードが出ない。また車体も恐ろしく重かった。ただし、ママチャリよりは少し軽かった。
アマゾンなんかでロードバイクやMTBを探すと、このルック車のオンパレードで、まっとうなスポーツ車など出てきません。危うく、「ロードバイクの値ごろ感って、だいたい2~3万円なのか」と、検索者に間違ったメッセージを与えてしまう恐れ大です。
まともなスポーツバイクもたまに出てきますが、ルック車の価格に比べて5倍~10倍の価格なので、「こんな陳列の仕方がされていたらだれもまっとうなスポーツ車には見向きもせんな」と実感しました。
それよりなにより、ルック車を買ってしまった人は、まっとうなスポーツ車の快適性を知ることもなく、「なんだ、ロードバイクってこんなもんか」とか「MTBってこんなもんか」と考えて、乗るのをやめてしまうんではないかと心配になりました。
あとは耐久性です。わたしの知り合いはMTBのルック車で銀座まで片道16㎞を通勤していましたが、約1年でフレームが折れてしまったとのこと(逆にルック車でよく1年もったな、というのが正直な印象)。相当怖い思いをしたようで、その人はそれで自転車通勤をやめてしまいました。怪我がなかったことが不幸中の幸いですが。
わたしの持っているロードバイク(アルミ・クロモリのハイブリッド)は1988年に買ったものですがいまだにフレームが折れるようなことは一度もありません。
また、グラベルロード(クロモリ)の方は2018年に買ったものですが、こちらもフレームのトラブルはありません。
自転車に長く乗ろう(通勤)、快適に乗ろう(趣味)と思ったら、ルック車を選ばないことを強くお勧めします。
ちなみにわたしは年間1万キロほど通勤で走ります。自転車に命を預けています。自分だけではない、家族の生活も預けています。ルック車を選ぶ理由は1㎜もありません。
ただし。
「性能はどうでもいい。安けりゃええんや」とか「わたしは近所のスーパーに買い物にしか行かん」とか「ツーリングや通勤などには絶対に使わん」というような方にはルック車は超お買い得でおすすめ品です。そういう人はどんどんルック車を買ってください。でないと、経済は回りませんから。
どこで買うか
一番いいのは自宅に近い自転車屋さんかあるいは【ワイズロード】のようなスポーツ自転車専門の自転車屋さんがあれば、そこに行って、試乗車があればそれに乗り、気に入ったものを見つけて買うことです。
そうすれば壊れたら購入した自転車屋さんに持っていけばいいし、そこでいろいろなアドバイスも聞くこともできます。
しかし、自転車屋さんに展示しておける自転車の数は限られます。しかもロードバイクを置いている自転車屋さんでも、おかれている自転車の種類は少なく、下手をすると数車種しかありません。
となると、都心のスポーツバイク専門店(例えば【ワイズロード】とか)が中心になります。ただしそこでもスペースに限りがあるのでおいている自転車の種類に限りがあり、その中から選ぶことになります。また、購入後に気軽に自転車をもっていったりアドバイスをもらったりということもし難くなります。
なので、ネットで買われることをお勧めします(わたしもネットで買った)。その後、修理を頼んだり、パーツを買ったりといったことを自宅近所の自転車屋さんにお願いすればいいのです。
ネットで買う場合は、あらゆる種類・商品の中から選ぶことができるので、妥協せず、徹底的にスペックを調べて、納得して買うことができます。試乗車が置いてあるショップを探し出して試乗させてもらえればなお良いでしょう。
ネットで買うと、最寄りの流通センター(わたしの場合は福山通運だった)に段ボール箱に自転車丸ごと入れられたものが届きます。それを受け取りに行きます。場合によってはハンドルが曲がってついていることもあるので六角レンチをもっていく必要があります(自転車についている場合がほとんどですが)。
あと、外せないのはフレームのサイズです。
自転車は靴や洋服と同じでサイズというものがあります。自分の体に合ったサイズのものを選ぶとこぐ力が効率的にタイヤに伝えることができ、運転も快適です。
逆にサイズに合わないものを選んでしまうと後で深く後悔することになります。
ちなみにわたしのロードバイクはフレームサイズ57㎝のものです。身長が181㎝なので、このサイズが適当なんだそうです。
で、2号機のグラベルロードは自転車のサイズが56㎝の次は58㎝だったので56㎝を選びました(過ぎたるは及ばざるがごとし)。ロードとグラベルを比べて、しっくりくるのはいまだにロードの方です。
たかが1㎝、されど1㎝です。
・・・などなど、ロードバイクを買うというのはなかなかたいへんなものなので、これがロードバイクがいまいち流行らない理由の一つかもしれませんね。
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ここでようやくロードバイクの定義に入ります。以下の記事は自転車や関連の記事の方がよほど詳しいのだとは思いますので、わたしは思い切り「自転車通勤者目線」で書かせていただきます。
ロードバイク売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
ロードバイクの定義
ウィキペディアでは「国際自転車競技連合(UCI)が定めたロードレース用自転車またはそれに準じた物」と定義されています。定義でいえば「レース用の自転車」または「それに準じたもの」というわけです。
たしかにある種のロードバイクはツーリングやキャンプ、通勤・通学にも使います。なので、それぞれの用途に合わせたタイプのものが存在し、それらをひっくるめて含めてロードバイクと呼んでいるようです。
ただし、すべてのロードバイクに共通する特徴もあります。
それは、「できる限り少ないパワーで、できる限り長い距離を、できる限り速く走るために開発された自転車」ということができます。
単に「ドロップハンドル」がついているものをロードバイクと言ってもいいように思えますが、「ドロップハンドル付きクロスバイク」というものもあります。
また、「フラットバー・ロード」という、一文字ハンドルがついたロードバイクというものもあります。
ロードバイクの一番の特徴はフレーム(本体)の部分で、これが「できる限り少ないパワーで、できる限り長い距離を、できる限り速く走るために開発されている(ロードバイク用にできている)」のがロードバイクと言うようです。
「乗り味」としては各バイクによって特徴がありますが、相対的に重量が軽いほうが効率的に速く走れると思って間違いありません。
ロードバイク売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
ロードバイクの種類(目的別)
目的別に以下のものがあります。
比較対象しやすいようにだいたいの重さ(車体重量)とタイヤ幅(㎜)も一緒に記述します。タイヤ幅の細い順に記述します。
ロードレーサー
軽量レーシングロードバイクということもあります。空気抵抗を減らすために深い前傾姿勢をとれるように設計されています(脊柱起立筋が疲れます・・・)。また速く走るために余計な装備はついておらず、より軽量になるように作られています。ツール・ド・フランスのようなロードレースを想定して作られたレース用の自転車です。ギアの設定を変えればヒルクライム(坂を上るレース)にも使えます。
⇒重さ:8Kgくらい
⇒タイヤ幅:23㎜。
⇒高価かつオーバースペックなので通勤にはお勧めしません(以下のものは¥352,000)
が、ビギナー用のもの(10万円前後)であればこれで通勤してもいいでしょう(以下のものは¥112,000)
ロードバイク売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
エアロ・ロードバイク
空気抵抗を最小限に抑えるための独特なフレームで軽量にできています。平らな道をトップスピードで走り続けるための自転車です。TT(タイムトライアル)やトライアスロンで使用されます。
⇒重さ:8Kgくらい
⇒タイヤ幅:23㎜。
⇒超高価なので通勤にはまったくお勧めしません(以下のものは¥938,300)。
トエアロバイク・ライアスロンバイク・TTバイク売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
コンフォート・ロードバイク
エンデュランス・ロードバイクとも言われます。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)をレーシングロードバイクよりも長くとることにより直進安定性を高めている自転車です。レーシングタイプよりも前傾姿勢が緩やかで快適性を求めたフレーム設計になっています。マルチロードとも言われ、レースではなくロングライドやツーリングなどの「趣味」に使用するためのものです。
⇒重さ:9Kgくらい
⇒タイヤ幅:25㎜~28㎜。
⇒ビギナー向けのタイプは通勤にお勧めです。ただし有名メーカー(ビアンキとかピナレロとか)のものとなると一気に盗難のリスクが上がりますので注意が必要です(以下のものは¥147,400)。
グラベルロード売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
シクロクロスバイク
ロードレース選手の冬期トレーニングとして誕生した競技で、「ロードバイク形状のオフロードモデル」を使用します。肩に担ぐことも想定されているため、ブレーキワイヤーがトップチューブの上側についていることが多いのが特徴です。タイヤ幅はルール上は33㎜まで。
⇒重さ:9Kgくらい
⇒タイヤ幅:28㎜~33㎜。
⇒ビギナー向けのタイプは通勤にお勧めです(以下のものは¥181,500)。
シクロクロスバイク売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
グラベルロードバイク
グラベルとは「砂利道」の意味。シクロクロス(競技)とは関係なくオフロードもオンロードも1台でそのまま楽しむことをコンセプトに作られたバイク。ロングライドやツーリングにも向く万能バイクで、実は通勤に一番向いています。タイヤ幅の制限はありません。
⇒重さ:10Kgくらい
⇒タイヤ幅:32㎜~40㎜。
⇒以下のFUJI FEATHER CX+は「シクロクロス」と表示されていますがバイクとしてはグラベルロードに分類されます。タイヤ幅が35㎜なのでそもそもレースには出られません。
⇒現在わたしはこのグラベルロード(FUJI FEATHER CX+)で通勤しています。価格は¥132,000。
⇒グラベルロードはタイヤが平均35㎜とかなり太いです。これは路面の衝撃を吸収してくれて乗り心地が良くなる以外に、「長持ちする」という長所もあります。特に「グラベル用タイヤ」は長持ちです。タイヤ幅25㎜のロードバイクで通勤していたころはだいたい3,000㎞~4,000㎞しかもたず、5カ月ごとにタイヤを交換していました。グラベルタイヤは20,000㎞以上もちます(2年以上)。
グラベルロード売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
それ以外
それ以外にもフラットバーロードとか、ランドナーとか、スポルティフとか、ピストバイク、トラック(競技)バイクとか数多くありますが、通勤に使う気はありませんのでここでは割愛します。
いや、ただひとつ、気になったバイクがあります。それは以下。
クロスバイクのフレームにドロップハンドルをつけたものです。コンポーネントはSHIMANO CLARIS(リア8速)。クロスバイク自体はロードバイクには及ばないものの、「できる限り少ないパワーで、できる限り長い距離を、できる限り速く走るために開発された自転車」に近い作りで、「頑丈なもの」を目指しているのが大きく異なる点でしょうか。フレームはアルミでフロントフォークはクロモリでできています。ソフトな乗り味であることが想像できます。
実際に乗ったことがないので何とも言えませんが、通勤にはかなり向いているんではないかとわたし的には思います。価格は¥72,600。かなりお買い得です。
⇒重さ:10.9Kg
⇒タイヤ幅:30㎜。
⇒ディスクブレーキではないところが唯一残念な点です。
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ロードバイクの種類(素材別)
主に以下の3種類になります。
カーボン
上級者、高級車向けの素材です。カーボンフレームを採用しています。よくしなるため乗り心地が抜群です。ただし一点に強い力が加わると破損しやすいという欠点もあります。重量は軽く、車体重量が8㎏を切るものもあります。高級車向けの素材です。
⇒通勤にはお勧めしません。
⇒アルミフレームにフロントフォークだけカーボンといった中級者向けの仕様も増えています。フロントフォークだけでもカーボンだと手に伝わる衝撃がかなり軽減されるためです。
アルミニウム(アルミ)
中級者、ビギナー向けの仕様です。アルミニウムは鉄に比べて形成が容易でありつつ質量は鉄より軽く強度が高い素材です。車体重量が10㎏を切るものもある。最近の入門用バイクの多くがこのアルミ素材を使ったものです。
⇒通勤向け。
⇒乗り心地が固い、という欠点と、ペダルの力がダイレクトにタイヤに伝わるという利点もある。
クロムモリブデン鋼(クロモリ)
かつてはロードバイクは皆この素材が使われていました。いまではクロモリ好きな人向け仕様。鉄を主原料とした炭素鋼にクロムとモリブデンを配合した合成金属で強度があります。重量はカーボン、アルミに比べて重いのですが、よくしなり衝撃吸収力が高いという特徴があります。基本、鉄なので錆びます。車体重量11㎏以上のものが多いです。
⇒最近はダブルバテッド加工といい、より力がかかるところは厚く、あまり力がかからないところは薄くし、総重量を減らす工夫がなされているものもあります(Fuji Feather CX+などはその例です)。
⇒趣味、通勤向け。
ロードバイクフレーム売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
コンポーネント別に見たロードバイク
コンポーネントとはブレーキ、レバー、クランクセット、スプロケット、チェーンなど自転車の部品をひとまとめにした駆動系のパーツ一式のことを言い、とりわけギアのシステムのことを指します。
世界的にシェアが高いSHIMANOのコンポーネントが販売時に装着されているケースが多いのですが、そのコンポーネントのグレードにより完成車1台のだいたいの価格が決まっています。
ちなみに「後輪のギア数」というのは最高のギア(11T⇒歯車の歯先が11枚の意)までのギアをいくつに区切るか、の問題でしかないので、ギア数が多いからと言って早く走れるものでもありません。
早く走りたいならヒンズースクワットをするなど、「エンジンの部分(つまりあなたの身体)」を鍛えないとだめです。
コンポセット売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
デュラエース
SHIMANOの最上級のコンポーネント。リア11段変速。わたしにとって性能は不明。使う必要は全くないと考えている。
⇒50万円以上の完成車に装備されることが多い。盗まれやすい。
アルテグラ
デュラエースに次ぐハイグレードコンポーネント。リア11段変速。これもわたしにとって性能は不明。使う必要は全くないと考えている。
⇒30万円以上の完成車に装備されることが多い。
105(イチマルゴ)
一番普及している、と言われているコンポーネント。リア11段変速。これまたわたしにとって性能は不明。使う必要は全くないと考えています。
⇒20万円以上の完成車に装備されることが多い。
⇒よく「新しくロードに乗るなら105以上にしなさい」と言われるらしい(わたしは言われたことがないが)。
ティアグラ
105の次に普及している、と言われているコンポーネント。リア10段変速。ここの区切りっているのかなー、と思いつつもわたしにとって性能は不明。使う必要は全くないと考えています。
⇒15万円以上の完成車に装備されることが多い。
ソラ
かつてSHIMANOの最下級コンポーネントであった。リア9段変速。クラリスの一つ上だがチェーンはクラリスのもの(=普及品)は使えないのでほとんど意味ない区切りと考えている。わたしにとって性能は不明。使う必要は全くないと考えています。
⇒10万円前後の入門用完成車に装備されることが多い。
クラリス
SHIMANOの事実上の最下級コンポーネントです。リア8段変速。最下級だが、通勤・通学には十分。チェーンも普及品(=ママチャリで使っているものがそのまま使える)なので切れた場合でも調達は楽。むしろこれ以上ギアの段数があってもわたしには使いこなす自信はありません。
⇒5~10万円のビギナー向け完成車、クロスバイク、MTBに装備されることが多い。たまにルック車もについている場合もあるため注意が必要です。
ターニー
SHIMANOで「一応変速機がついている」レベルの自転車用に用意しているコンポーネント。リア7段変速。
⇒5万円以下の完成車、主にルック車(ロードバイクルック車やクロスバイクルック車やMTBルック車)そして変速機付きのシティ車(いわゆるママチャリ)に装備されることが多いです。
通勤に向いたロードバイクは
既に述べてますが、ずばり、アルミかクロモリのグラベルロードのビギナー向けのものです。
グラベルロード売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
おまけ~ドロップハンドルについて
わたしにとっては必須です。普段はスプロケットの部分を握ってアップライトな状態で走りますが、ひとたび向かい風を受けると、ハンドルの下側(下ハンという)を握ります。するとハンドル部分に括り付けてある荷物がオートバイのロードレーサーでいうところのカウルの働きをして、かなり空気抵抗を減らして走ることができます。
わたしの場合、朝は北⇒南、夜は南⇒北と走るので、多くの場合常に追い風で走ることができてラッキーなのですが、季節により、天候により、行きも帰りも向かい風の時もあります。そういったときにドロップハンドルは外せないアイテムということを実感します。
よく使う消耗品パーツ8選
以下は自転車通勤をするにあたり必須のパーツたちです。