自転車の種類
ロードバイクに乗る人はみな「レーサー」というわけではありません。わたしのように単に「移動の手段」としてのみ使用している人もいます。
目的はどうあれ乗っているうちにわたしは「ロードバイクの楽しさ」に気がつきました。
レースではない、単なる「移動の手段」をなんと楽しいものに代えてくれるものなのか、と感心しました。
また、ただ楽しいだけではなく、ロードバイクは優れた有酸素運動であり、心肺機能の向上とダイエットにも効果があるということを身をもって体験しました。
以下はまず、ロードバイク以外の自転車と比較することによって、ロードバイクとはどんなバイクか?について説明します。
もくじ
自転車の数
日本の自転車保有台数は約6,870万台(約2人に1台)で、普及率はオランダ、デンマークに次いで世界第3位に位置します。2000年代に入ってからは横ばいで推移し乗用車の保有台数と同程度になってきています。
【出展】データは第1回自転車の活用推進に向けた有識者会議の「自転車の活用に関する現状について」(2020/04/03 )による。
そんなに多いのか、と驚きますが、乗用車の保有台数が同程度と聞いてさらに驚きました。
自転車でいえば、確かに、未だ規制の緩い駅前や繁華街で所狭しと放置されている自転車の数を見ると、それも頷けるものがあります。
それほど身近な乗り物である「自転車」ですが、用途に応じて様々なタイプが存在します。
1 シティサイクル
シティサイクル ママチャリ cyma SIGNE(シグネ) 27インチ
⇒普及率54.6%
【出展】普及率は「自転車国内販売動向調査~2018年2月 月報」によります。
シェアの大きい順にいくと、まず、「ママチャリ」の名で知られるシティサイクル。
これの推定普及率はおよそ70%。いまさら説明の必要がないくらい普及しており、普通、「自転車とは?」といえば大多数の人ががこれを想像するほどです。
ハンドルの前にカゴ、後輪の上にカゴ。さらには、ハンドルのサドル側ににチャイルドシート、後輪の上にもチャイルドシートを取り付けた3人乗りのものも庶民的な若いお母さんの間では一般的なアイテムとなっています。
大阪の方では傘を取り付けるアタッチメントが普及しており、ヒョウ柄の服を着たご婦人を筆頭に老若男女がこれを乗り回しています。
ほぼ直立の姿勢で乗るためタイヤからの衝撃がもろに臀部に伝わるのでそれを吸収するために大きくてバネがついたサドルがついています。
チョイ乗りには楽で荷物も多く乗せられるので短距離移動&輸送に向いています。これはこれで便利なものです。
この自転車の目的と用途をひとことで説明するならば、「街中単距離移動および輸送用自転車」である。
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2 折りたたみ自転車
⇒普及率5.4%
【出展】普及率は「自転車国内販売動向調査~2018年2月 月報」によります。
次に折り畳み自転車。フォールディング・バイクともいいます。折り畳みのスタイルは様々ですが、これが普及率15.6%と、いきなり下がります。
中にはドイツのR&M(Riese und Muller)社が製造販売しているBD-1(Burdy)などのような¥15万以上する高級なものもあります。
しかし日本で普及している折りたたみ自転車の多くは量販店やホームセンターにあり、耐久性に乏しく、乗り心地も悪く、走行性能も低く、折りたためることだけが取り柄の自転車です。
ついでに言えばこれを折りたたんでいる人をわたしは見たことがありません。
この自転車の目的と用途をひとことで説明するならば、「携帯型街中短距離移動用自転車」となります。
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3 マウンテンバイク
⇒普及率1.5%
【出展】普及率は「自転車国内販売動向調査~2018年2月 月報」によります。
次に悪路や山道などの未舗装の道をワイルドに走ることができるマウンテンバイク(MTB)。
太めのブロックタイヤとやや幅広の一文字ハンドル。ハンドルの先端から前方に突き出たバーエンドが特徴です。
サスペンションが前後輪、または前輪か後輪のどちらかについているものもあります。
ただし、形だけマウンテンバイクで、悪路を走れないものも多数存在している。そんなMTBルック車(「なーんちゃってMTB」とも言う)も含めた普及率は推定12.9%。
写真のものはアラヤのマッディフォックスでちゃんとしたMTBです。わたしはロンドンにいた頃、このバイクでハイゲートというところからシティまで通勤していました。行きはすべて下りで快適でしたが逆に帰りはすべて上りでかなりきつかった記憶があります。
この自転車の目的と用途をひとことで説明するならば、「悪路走行競技用自転車」です。
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4 クロスバイク
⇒普及率6.9%
【出展】普及率は「自転車国内販売動向調査~2018年2月 月報」によります。
次に、MTBに似ているが、タイヤやフレームがより細い、クロスバイクというのもあります。
スピードもある程度出せるし、アップライトな乗車姿勢なのでなにより乗りやすそうです。
細めのタイヤに一文字ハンドルが特徴です。
この自転車の目的と用途をひとことで説明するならば、「街中走行短・中距離移動用自転車」である。
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5 ロードバイク
⇒普及率4.6%
【出展】普及率は「自転車国内販売動向調査~2018年2月 月報」によります。
そして、舗装路を高速で長い距離走ることができるロードバイク。
細いタイヤと羊の角のように下向きにぐにゃりと曲がったハンドルで一目でそれとわかります。普及率推定7.4%。
ちなみにわたしの愛車Bridgestone Radacは今から30年以上前に渋谷の東急ハンズで¥59,800で購入したものです。当時としては「なんで自転車に5万円以上?!」と思ったほど高い買い物でした。
ちなみにロードバイクには数多くの種類がありますが、このサイトではすべて「ロードバイク」として扱っています。それは自転車を始めよう、と思っている人にとってはどうでもいいことだからだです。
しかし、ロードバイクのことを知るにつれ、それらの違いについてもっと良く知りたいという欲求が湧いてくるはずです。種類について気にするのはそれからで充分ではないかと思います。
また、「おすすめのロードバイク」は毎年新たに発売される商品によってコロコロかわっていくと思いますが、基本的にロードバイクルック車(なーんちゃってロードバイク)は紹介しません。
わたしとしては「通勤に使う」ことを想定していますので、毎日40㎞弱、年間1万キロほど乗ることを想定しています。少なくとも「耐久性」がないと乗れません。ルック車に命を預けるわけにはいかないし、そういったものを紹介するわけにもいかないからです。
1.ロードレーサー
スタンダードなロードバイクです。少ない力で早く長い距離を走るためのものです。
グレードの高いものはロードレースに出るためのもになります。
荷台を取り付けるためのダボ穴のような余分なものはついていません。
この自転車の目的と用途をひとことで説明するならば、「舗装路競技用自転車」になります。
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2.エアロロード
空気抵抗が少なくなるようなフレーム形状と前傾姿勢のきついライディングポジションにより走行時の無駄を極力なくしたロードバイクです。
安田大サーカスの安田団長がやっているような、泳いで走って自転車に乗るトライアスロンに用いられるほか、最高速を競うタイムトライアルレースにも使用されるものです。
この自転車の目的と用途をひとことで説明するならば、「舗装路速度特化型競技用自転車」になります。
3.コンフォートロード
長距離を走るのに特化したモデルです。
ホイールベース(前輪と後輪の間隔)をレーシングロードバイクよりも長くとることにより直進安定性を高めている自転車です。
レーシングタイプよりも前傾姿勢が緩やかで快適性を求めたフレーム設計になっています。
マルチロードとも言われ、レースではなくロングライドやツーリングなどの「趣味」に使用するためのものです。
この自転車の目的と用途をひとことで説明するならば、「舗装路長距離移動用自転車」になります。
4.シクロクロス
ヨーロッパのロードレーサーが冬の間、トレーニングのために荒れ地を走っていたのが競技になったもの。加速が良い。フレームは肩に担ぎやすくなっている。タイヤは33c(33mm)以下といった、厳しいレギュレーションがある。写真のものはわたしのセカンドバイクであるFuji Feather CX+。シクロクロス風グラベルロードである。トップチューブの上をブレーキワイヤーが通っているため一応シクロクロスに分類した。通勤通学に最適な自転車である。
この自転車の目的と用途をひとことで説明するならば、「悪路競技用自転車」になります。
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5.グラベルロード
未舗装の砂利道などを走破できるロードバイク。頑丈でタイヤが太い。最近アメリカで生まれた。競技としてのシクロクロスとは全くの別物だが、バイクの性能としてはある程度似通っている。シクロクロスとの違いは直進安定性があり加速は良くない。
この自転車の目的と用途をひとことで説明するならば、「砂利道長距離移動用自転車」になります。
グラベルロード売れ筋一覧【ワイズロードオンライン】
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わたしのお気に入りは「ロードバイク」全般です。
わたしはメカやメーカーや数ある商品のことはあまり良く知りませんが、ロードバイクで体感できる「楽しさ」のようなものはある程度知っています。
なのでこのサイトでは「ロードバイクの楽しさ」について発信したいと思います。
目的は、「ロードバイクに乗る人を増やしたい」からです。乗る人が増えれば国や自治体は車と人が共存しやすい道路に造り替えてくれるのではないかと思うからです。
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