ロードバイクの各パーツの寿命

ロードバイク(といってもわたしが日々通勤に使用しているのはグラベルロードバイク)は繊細な乗り物です。フレーム、ハンドル、シート、ホイール、タイヤ、変速ギア、ブレーキなどのパーツ類が満足に稼働している状態でないと快適な走行ができません。
最近、前後のタイヤとSTIシフターを新品に交換したのを機に、ほかのパーツが心配になったのでそれぞれの寿命についてあらためて調べてみました。ことによると、ほかにも交換しなければなければならないパーツがあるはずです。
参考にさせていただいた主なサイトは以下のようになります。これら以外のサイトも参考にさせていただきました。
- 3年以上は要注意。 ロードバイクの消耗パーツ交換
- 自転車のタイヤの寿命〇年
- ロードバイクのパーツの寿命はどれぐらい?
- ロードバイクの消耗パーツとその交換時期の目安とは【前編】
- ロードバイクの消耗パーツとその交換時期の目安とは【後編】
- ロードバイクに使われるコンポーネントの交換時期はいつ?
多くのサイトでは材質や用途(乗り方)、メンテナンス具合、保管場所などで千差万別なので具体的な提示はあまりなされていませんでしたが、あえてその時期が書いてあるものをピックアップし、ほぼ100%通勤でしか自転車に乗らないわたしの場合との比較をしてみました。
結構長持ちするもの
フレーム ⇒ アルミで4年、クロモリで5年、カーボンで6年

⇒BRIDGESTONE RADAC(一応ロード、材質はアルミとクロモリのハイブリッド)は1988年に購入したので2024年現在で37年目になりますが、未だに現役で使用できます。
⇒もっとも、ギアやらホイールやらほとんどすべての部品(もちろんオリジナルではない)が耐用年数を過ぎていて通勤に使うには怖いため、最近はちょい乗り専門になってしまっています。FEATHER CX+のオーバーホールを行う前までにはいい状態にしないといけません。
⇒FUJI FEATHER CX+(グラベルロード、材質はクロモリ)は2018年10月購入なので6年目です。フレーム自体はなんも問題ありません。
⇒結論として通勤専用だと過剰に負荷がかかることもないので長持ちしているのだと思います。
ホイール ⇒ 約20,000㎞

⇒BRIDGESTONE RADACに2014年につけたR500(鉄製)は今年で11年目です。
⇒総走行距離は2014年~2018年が通勤使用で48,000kmほど。2018年以降は片道5kmほどの近場にしか使っていません。結構ガタが来ているな、と走ってみて感じます。早く交換しないといけません。
⇒FUJI FEATHER CX+に2019年につけたRXというのが今年で6年目で59,000kmほど走っています。前後輪共に回転にブレもなく、まだもう少し平気そうです。
⇒これも結論として通勤専用だと無理に負荷がかかることもないので長持ちするのだと思います。FEATHER CX+に純正でついていたホイールは3回こけて、3回目で前後輪ともぐにゃぐにゃに曲がってしまいました。
ギア(スプロケット)⇒ 約20,000km

⇒BRIDGESTON RADACは2014年途中までサンツアーのフロント2速、リア6速のものを使っていました。
⇒歯車の部分が摩耗によりサメの歯のようにとんがってしまい、6速以外のどのギアにも入らなくなったためSHIMANO CLARISに交換しました。その後2018年後半までで48,000kmほど走っています。
⇒耐用年数を超えてしまっていますが、いまはちょい乗り専用なので交換は考えていません。
⇒FUJI FEATHER CX+はSHIMANO CLARISがデフォルトで装着されていて、それをそのまま使用。
⇒チェーンリングだけなぜかスギノ製の48Tでしたがスピードが出ないのでこれを50Tに変更しました。
⇒ホイールと同時期の交換だったので2024年前半までで59,000kmほど走っていますが、まだサメの歯のようにはなっていません。ただ、耐用年数の20,000kmを超えており、2,3,4速あたりで少々ギア滑りが起こるようになってきたのでそろそろ交換時期なのかもしれません。
⇒結論として、これも通勤専用なので長持ちしているのだと思われます。
長持ちしないもの
タイヤ ⇒ 3,000~5,000kmもしくは約3年

⇒28mmパナレーサーだとだいたい3,000~5,000㎞くらい。
⇒28mmシュワルベの街乗りタイプ(分厚く重い)だとだいたい10,000kmくらい。
⇒35mm件だのブロックパターンだとだいたい2,700Kmくらい。
⇒SHAOYANG FLYING DIAMONDだとだいたい16,000kmくらい。
⇒通勤用なので長持ちするのだと思いますが、それでも地面との摩擦で毎日確実に減っていくものなので早めの交換が必要だと自覚しています。
ディスクブレーキパッド = 3,000~5,000km

⇒レジンのものだとだいたい4,000~5,000㎞でブレーキパッドがなくなりました。
⇒オーガニック素材のものだと10,000km~1年もったこともあります。で、いまはオーガニックのものを使用。
⇒結論としてオーガニック素材のものがベストと考えます。
シフター = 約25,000km

⇒BRIDGESTONE RADACは1988年に買ったままのシフトレバーがダウンチューブについています。37年物です。これがとても調子悪くて、トルクがかかると勝手に1段ずつシフトチェンジしていってしまいます。これも通勤に使わなくなった理由のひとつです。
⇒FUJI FEATHER CX+のSTIシフター(右)は先日自前で取り換えたばかりです。こちらは25,000kmほどもつらしいのですが、わたしのは今回18,000kmでダメになりました。完全に消耗品化しているので、また新たに一つ注文しました。ちなみに左のシフター(フロント)は2018年に買ったままのものがついています。前輪のギアはあまり使わないので当然なのかもしれません。
⇒STIシフター(右)がこんなにも耐用年数が短いものと知らず、最初にダメになった時は結構がっかりして、ダウンチューブにシフターが付いたものに乗り換えようとも思いましたが、ハンドルから手を放さずにギアチェンジできる利便性を重視し、STIシフターは「消耗品」と割り切って使っていくことに決めました。
シフターワイヤー = 3,000~5,000km

⇒SHIMANO STIシフターレバーを使う限り、確実に2,500km~3,000kmで断線します。なのでだいたい3カ月に1回の割合でワイヤー交換します。ワイヤーのグレードに関わらず、だいたい2,500km~3,000kmで確実に切れます。おかげでワイヤーの付け替えについては結構上手になりました。
⇒商品のグレードによる耐用年数の違いはあまり感じられません。いいものを使っても切れるものは切れます。なのでメーカーに関わらず一番安いのを使っています。
タイヤチューブ=パンクするまで

⇒BRIDGESTON RADAC、FUJI FEATHER CX+とも同じものを使っています。「700C 28-35mm チューブ長48mm」というやつです。多いときは1年間に7回パンクしましたが、調子がいいときは1年以上パンクなしでいけることもあります。
⇒BRIDGESTONE RADAC 28㎜のときはよくリム打ちでパンクしていましたが、FUJI FEATHER CX+にしてからはリム打ちによるパンクはなくなりました。
⇒チューブに関してはメーカーによる違いはわたしには感じられませんのでいちばん安いものを使っています。
チェーン=4,000km

チェーンは自転車屋さんに診てもらうと、「ダルンダルンに伸びている」と言われるレベルです。
⇒通勤だけのためなのか通算140,000km以上走っているのに切れたことがありません。なのでチェーンはコンポーネントを交換するときや自転車屋さんにオーバーホールをお願いしたときに一緒に交換しています。
⇒ただしいくつかのサイトには「4,000kmが交換時期」とあります。おそらく、チェーンが伸びてしまってパフォーマンスが落ちることを言っているのだと思います。
⇒BRIDGESTONE RADACは2014年にホイールをR500(鉄製)に交換し今年で11年目です。総走行距離は2014年~2018年が通勤使用で48,000kmほど。2018年以降は片道5kmほどの近場にしか使っていませんが、走行距離的にも年数的にも、すぐに換えた方がいいレベルとなります。
⇒FUJI FEATHER CX+は2019年にホイールをRXというの付け替えた付け替えた際にチェーンも交換したきり変えてないので、6年目で59,000kmほど走ったことになります。これもすぐにでも換えた方がいいレベルです。
⇒ちなみにギアとチェーンへの注油は結構頻繁におこなっています。オイルが少ないと、シフトチェンジもちょっと遅れるし、なんだかスピードも出ないような気がします。
ほかに
自転車のパーツはもちろん上記に挙げたものだけではありません。安全に快適に通勤するためにどうしたらいいか、これからも少しずつ学んでいこうと思います。