自転車通勤を始めるにあたって、どういう服装で乗ればいいのか、悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。

ここで説明する例は、通勤距離片道15㎞以上、更衣室&ロッカーありという条件でのものとなります。

季節、というよりは、実際に走行するときの天気と気温によって服装を決めます。

走行するのが日中である場合、その日の最高気温を目安に決めますし、通勤時間帯つまり朝夕(夜)しか走行しないのであれば、その日の最低気温を目安にして決めます。

決めるのは前の晩です。スマホで翌日の天気、最高気温、最低気温を調べます。走る直前には風向きも調べます(それにより到着予定時刻が変わるからです)。

パターン1: 25℃以上

  • アウター:なし
  • インナー:タンクトップTシャツ
  • パンツ:短パン
  • シューズ:クロックス
  • ハンド:なし

2023年を例にして言えば、7月~9月には朝7時には30℃に達し夕方を過ぎても25℃以上でした。そんな場合は文句なく、このパターン1です。

パターン2: 20℃以上

  • アウター:なし
  • インナー:Tシャツ
  • パンツ:短パン
  • シューズ:クロックス
  • ハンド:なし

日中の気温が35℃を越えようとも、朝夕の気温が25℃を下回るときはパターン2を選択します。つまりタンクトップ⇒Tシャツとなります。

パターン3、4は春と秋、そして冬の始まりと冬の終わり。

パターン3: 15℃以上

  • アウター:薄手のパーカー
  • インナー:長袖Tシャツ
  • パンツ:ジャージ
  • シューズ:クロックス
  • ハンド:なし

とくに夏⇒秋に向かう時期には、急に寒くなってきた、と感じるものです。とはいえ汗はしっかりかくので、速乾性の高い薄手のパーカーが役に立ちます。

パターン4: 10℃以上

  • アウター:厚手のパーカー
  • インナー:長袖Tシャツ
  • パンツ:ジャージ
  • シューズ:耐水保温ソックス、クロックス
  • ハンド:薄手のグローブ

冬の始まりと終わりあたり。11月と3月末くらい。ここで着る「厚手のパーカー」はとても重要なアイテムとなります。保温力はあるが毎日洗濯してもオッケー、という過酷な条件での使用になるからです。決して高いからいい、というものでもありません。

パターン5,6,7は冬。

パターン5: 5℃以上

  • アウター:厚手のパーカー
  • インナー:ヒートテックTシャツ、ウルトラライトダウンベスト
  • パンツ:ジャージ
  • シューズ:耐水保温ソックス、クロックス
  • ハンド:厚手のグローブ

一般的な冬。東京の12月、3月前半。この時期、寒いと感じたなら、迷わずウルトラライトダウン(ユニクロ)のベストを着ます。袖があるものはごわごわして動きに支障があるからです。パターン5,6,7は重ね着主体となるため、保温力があり、なおかつ毎日の洗濯に耐えられるもの、となります。ユニクロのフリースやヒートテック、ウルトラライトダウンなどの出番となります。

パターン6: 0℃以上

  • アウター:MA-1ジャケット、厚手のパーカー
  • インナー:ヒートテックTシャツ、ウルトラライトダウンベスト
  • パンツ:ジャージ
  • シューズ:耐水保温ソックス、クロックス
  • ハンド:厚手のグローブ

かなり寒い、東京の12月後半、2月後半。皇居のお堀に氷が張る気温です。寒いことは寒いのですが、街中はイルミネーションで華やぐので、気分的にはそんなに寒くはありません。これだけ寒くなると手袋が気になります。寒さで指先が痛くなったり、乾燥して割れたりします。

パターン7: 0℃未満

  • アウター:耳当て、マスク(布)、MA-1ジャケット、厚手のパーカー
  • インナー:ヒートテックTシャツ、ウルトラライトダウンベスト
  • パンツ:ジャージ
  • シューズ:耐水保温ソックス、クロックス
  • ハンド:厚手のグローブ

年末年始くらいから2月中頃まで。東京の冬の一番寒い時期。年末年始のイルミネーションも終わり、心身ともに寒い季節となります。しかしこの状態はそれほど長くは続きません。氷点下になると、これまで露出していた顔や耳なども寒くて痛くなります。なのでそれらをカバーしたくなります。

なお、パターン7の短所は「怪しい」ことです。この状態で銀行に入ると、警備員さんと行員さんの視線を一気に集めることになります。

スポーツウェアは、基本的にはadidasやNIKEをはじめとする有名スポーツウエアから選ぶことになります。自転車通勤は身体を動かすのが前提になりますので、立体裁断のスポーツウェアなどはとても着心地が良いからです。

さすがスポーツウェア。スポーツ(通勤ですが)してみて初めてその良さを感じます。ただし、店頭に並んでいるブランド名がついただけのもの(むっちゃ安い)はあまり良さを感じられないと思います。

真冬の防寒具としてはUNICLOを多用します。こちらは運動機能に特化してないため着心地としては劣りますがほかの商品にはない暖かさがありますので、これもまた外せません。

なお、ヘルメットとキャップ、サングラス(朝)、メガネ(夕)は1年中着用です。

服装や装備については過去10年間、あらゆる素材やウェアを試しましたが、いまのわたしには上記の組み合わせがあらゆる点で考慮してベストな選択と言えます。