自転車通勤のウェア~2023〜2024冬
この冬のウェア
2024年も2月後半に入り、いよいよ冬の終盤といった感じになってきました。
ただしこの冬は異常気象。2月半ばに東京でも23℃を記録するなどかなりの異常事態です。
また暑いだけではなくその翌日には15℃も気温が下がったりと、まるでジェットコースターのような気候です。
おかげでわたしも、通常であればとっくに寒冷順応が完成しているはずの今の時期になってもまだ気温にうまく対応できておらず、気温が一気に10℃くらい下がった日には「汗をかかない」日が多くなってきました(背中に少しだけ汗をかく程度)。
なので、通常2月にはパターン7でずっといくはずなのですが、
これでは暑すぎるため、パターン5の上にレインコートをウィンドブレーカー代わりに羽織る程度で凌げています。
さらに、ウェットスーツ地の靴下ではなく普通のアンクルソックスを履いていたり、裏起毛の極暖インナーではなく通常の綿のロンTを着ていたりします。
通勤において重要なのは「運転の際、気になる点をひとつでも減らす」ことです。
ウェアで大切なこと
自転車通勤で一番大切なのは「事故を起こさないこと」に尽きます。
さらに、通勤で疲れてしまって、仕事に影響を及ぼすようであれば本末転倒であり、「仕事場に行ってハイパフォーマンスで仕事をして、無事家に帰ってくる」ことが自転車通勤のゴールでしょう。それ以上でも以下でもありません。
それをハイレベルで実現するためには「運転時に感じるストレスをできる限り取り除く」ことが必要です。天候により感じるストレスを最小限にすることは、通勤自転車の整備とともにに大切なことです。
わたしはどんなに天気がいい日でも常に大雨が降った時に使うウェアやツールを必ず携行しています。さすがに真夏にウェットスーツ地のソックスやグローブをもっていくことはしませんが、それでも常に全天候に対応できるウェアを準備しておけば、たいていの事には対応できます。
ウェアよりも大切なこと
ウェアよりも大切なのは自転車そのものの状態です。
タイヤの空気圧は常に8気圧を維持し、ギアやチェーンやハブにしっかりと油がいきわたっており、ブレーキがしっかりと効く状態を常に保っているように注意しなくてはなりません。
まずはブレーキです。「早く走る」というのは、通勤においてはさほど重要ではありません。「ちゃんと止まれるか、微妙な速度調節をしっかりおこなえるか」が実は一番重要なポイントとなります。
リムブレーキタイプの自転車であってもディスクブレーキタイプの自転車であっても、「ブレーキシューの減り」については常に気をつけておき、「常に最高のパフォーマンスができる」ようにしておかなくてはなりません。
雨の日の制動についてはリムブレーキよりもディスクブレーキの方が良いので、自転車通勤にはディスクブレーキがそうびされたものをお勧めします(つまり、グラベルロード)。
通勤時において次に大切なのは、にタイヤの空気圧、です。タイヤの空気圧は常にタイヤが最高のパフォーマンスを発揮できる気圧にしておきましょう。そうすれば少ない力で速度を維持しておくことができ結果的にストレスの軽減につながります。
ギアやハブに注油しておくことも重要です。ギアやハブが錆びた状態で自転車に乗っていると、それらパーツの寿命を無駄に短くしてしまう結果になりますし、なにより快適にこぐことができません。
総合して考えるとやはりグラベルロードが通勤に向いている
これらを総合して考えると、通勤にはやはりグラベルロードが向いているのだと思います。
グラベルロードのタイヤはロードバイクが22~28mmであるのに対して35mm以上で、車道の左端の側溝と車道のつなぎ目の段差や舗装が痛んでいる部分などもあまり気にせずに走ることができます。
そしてタイヤはブロックパターンのものではなく、一般的に「グラベル用」と言われるものを着けるのが良いでしょう。
ブロックパターンは砂利道やぬかるんだ道路を走ったりするのに適したタイヤであり、通勤でそういう道を走ることは東京ではまずありません。そしてブロックパターンのタイヤは減りが早く、2,500km~3,000kmも走ればかなり危険な状態になってしまいます。
一方、一般的なグラベル用のタイヤは走行面が細かいパターン、自転車を傾けたときに設置する面が少し大きなパターンになっています。
仮に走行面が摩耗してしまっても安全にまっすぐ走っている限りは危険なことはなく、カーブではゴムがまだまだ残っているので安心して曲がることができます。
ロードバイクからグラベルロードに乗り換えると、「えっ、グラベルタイヤってこんなに持つの?」と思ってしまうほど長持ちすることに気が付くでしょう。
タイヤが長く使えて経済的であることもグラベルロードをお勧めする理由です。