2024年の新年度~自転車通勤のすすめ

早朝の浮間橋

今日から新年度です。新社会人の方々や新たな学校に進学された方々が新たに通勤に加わり、通勤ラッシュも新たな局面を迎えます。

今日は快晴ですが、既に黄砂の影響で黄色みがかった空の色となっています。

わたしが自転車通勤を始めたのが2011年なのでかれこれ13年目となりました。

始めた当初はすぐにでも次の地震があるのでは、といった恐怖を常に感じていましたが、いまだ首都圏直下型地震は起きていません。しかしこれは今日にでも起きるかもしれない。天災なんてそんなもんです。

ただし、いざ首都圏の電車全てが運航を停止しても、おそらくわたしはいつもとさほど変わらない時間で出勤し、帰宅できるでしょう。災害時にどのルートに車と人が溢れてどのルートなら割と安全に通行できるかを知っているためです。

新河岸川の向かって左側の岸には桜の木が並んでいますが、まだ開花していません。

それにしても、この13年でわたしの自転車通勤に対する意識はずいぶんと変わりました。

最初は、「いつ災害が起きても大丈夫なように」といったサバイバル的な意識が強いものでした。そのため「パンクしたらどうするか」とか、トラブルに見舞われたときのことを数多く想定し、それらに対する備えをしていきました。

一方で自転車通勤開始当初は雨が降った時は電車で通勤していました。雨天に自転車に乗って事故を起こすリスクの方が電車で通勤するリスクよりも高いと考えていたからです。

旧志村警察署前付近の志村坂上。土曜なのでかなり空いています。

ところがいまでは雪の日以外はすべて自転車で通勤しています。雨は完全に克服できたと考えるに至ったこと、また、雨の日の電車は晴天時より混んでいて遅延する可能性も高いからです。

実のところ雨は、ロードバイクではなく、タイヤが太くてディスクブレーキがついているグラベルロードで走り、レインコートをしっかりと着込めば、晴天時とさほど変わらずに走ることが可能です。

3月29日(金)に桜が開花した板橋仲宿にある「板橋」。

また、走り方もずいぶんと変わりました。

最初の7年くらいはとにかく早く、毎日毎日、昨日の自分のタイムを切ることだけを考えてしゃかりきにこぎ続けました。

ケイデンス(1分間にペダルを何回転こぐか、の数値)も70以上を常にキープするため、8速あるギアも5速までしか使わず、常に体力の限界までこぎ続ける毎日でした。

3月30日(土)現在、まだ1分咲きにも届いていませんが、つぼみの状態から春の訪れを感じさせてくれます。

それが今では、走り出してすぐに8速(トップ)までギアを上げ、だいたい30回転/分くらいの回転数で走っています。バイクで言えば4サイクルの単気筒のような感じでしょうか。

このような走り方に変わったのは2018年に2号機であるグラベルロードを導入してからです。

それまでは初号機のBridgestone RadacにShimano Claris(8速)をつけたもので、現在の基準では、およそロードバイクと呼べないような代物だったのですが、2号機のFuji Feather CX+に乗り始めて、「いままでよりもずっと楽に20㎞/hを維持して走ることができる」ことに気がつきました。

この辺に住む人は皆、「桜は咲いたかな?」といった感じでつぼみの状態を確認しつつ歩いていきます。

20㎞/hというのは、わたしがわたし自身の貧相な体力を鑑みて設定した通勤時における平均速度の目標ですが、実際には信号待ちが長くなってしまうと、この数値には届きません。

ちなみに平均時速20㎞/hというのは、マラソンの世界ランカーがフルマラソンを走る時の平均速度くらいです。マラソンの選手がいかに早く走るのか、本当に驚くばかりです(マラソンランナーは信号では止まりませんが)。

ただし、この目標を達成するために無理をするようなこともありません。なぜなら、その日の夕方か、翌朝には再チャレンジできるからです。

早朝の板橋仲宿。この、「これから一日が始まるんだ」な時間帯が好きです。

かつてはしゃかりきにこいで20km/hを目指していましたが、最近はだいたい6~7割の出力でこれくらいの速度で走ることができるようになりました。

おそらくは自転車をこぐのが、我ながら上手くなってきたのではないかと思います。しかしこれはわたしにとってあまりいいことでもなく、2019年ころから体重が2㎏くらい増えてしまいました(75㎏⇒77㎏)。

仲宿から白山通りに出るちょっと手前のハッピーロードでは早咲きの桜が満開でした。

毎月の走行距離、だいたい930㎞/月は変わらないのに体重が増える、というのは明らかに運動強度が低下しているためなので、これを解消するためには再度強度を上げていくしかないのですが、わたしもいい歳なので「これも老いのひとつなのに違いない」と考え、甘んじて2㎏増を受け入れて、今の体力に合ったペースで通勤し続けています。

ひさびさに撮影した巣鴨駅前。春休みなので女子高生の姿は見えません。

毎年受ける人間ドックでは、血液、心肺機能共に問題はなく、特に骨密度に関しては「20歳代の平均を上回っている」という評価です。

おそらくは毎日適度な運動を行い、日光を十分に浴びているからだろう、とお医者様は言われます。

巣鴨はこじんまりとした街で、とくに高齢者に好かれています。

常に脊柱起立筋が張っていて、太ももの外側や裏側(ハムストリング)に筋肉痛があるのを除いては、とくに大きな障害はありません。

たまに左膝が痛くなったりしますが、運動強度をさらに調節する(軽くする)ことによって関節に無理をさせないように注意していたら自然に治っています。

商店街の屋根の上に見えるのは太陽光発電施設。

人の健康なんて、ひとたび病気になってしまったり、事故を起こしたりすると一瞬にして失ってしまうものなのですが、だからこそ日々の積み重ねが大切なのだと思いつつ通勤しています。

それこそ、「これが人生最後の通勤になるかもしれない」という緊張感と覚悟は常に持ちつつ通勤しています。

水道橋の東京ドームホテル前。土曜の朝なのでさすがに空いています。

一昨日は午前中のみの出勤で、午後東京ドーム付近をぶらつこう、と考えていたので「朝マック」することにしました。

そこで小川町のマックに寄りました。

そう、自転車通勤では、気の向いたときに気の向いたところへ気軽に立ち寄ることができるのです。

小川町のマック。土曜の朝なのでガラガラでした。

そして午後の東京ドーム。

多くの人が行きかっていました。

年間に600回ほど東京ドーム前を通りますが、こんな感じで立ち寄るのは年に数回ほどしかありません。

そうです、一昨日、3月30日(土)はプロ野球の開幕第2戦の試合のある日でした。

いつもこんな感じで東京ドーム付近に立ち寄るのはたいてい夜なので新鮮な感じがしました。

前回立ち寄ったのはビリー・ジョエルの日本最後のコンサート(と言われている)の日でした。

この日は伝統の巨人対阪神戦でした。

開幕3連戦は巨人の2勝1敗でした。

3月30日(土)の試合は5-0で巨人の勝利でした。

バックネット裏の入口が東京ドームのメインの入口になります。

こういうイベントごとのある日に東京ドームに行くとなんだかパワーがもらえそうな気がします。

事実、楽しそうな多くの人々の顔を見ているとこっちも楽しくなってくるから不思議です。

東京ドームでなくとも、こういった元気をもらえるようなスポットは全国至る所にあるでしょう。

自転車通勤では、そういったスポットに気軽に寄ることができます。 

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