ディスクブレーキパッド～シマノのディスクブレーキパッドが世界的に品薄状態になっている件

2021年7月4日 2023年6月6日 sandancekid

（注）記事の最後の方で代替商品の紹介をしています！

「いつものこと」だが、前輪ブレーキの遊びが少なくなったためワイヤの長さ調節ねじを回して調整を行った。

わたしはブレーキの「遊び」が大きいのは好きではない。特に通勤の往路では早く走ることよりも「止まる」ことに重点を置くので、最終的にはねじを限界まで回し切ってしまう。

しかしそれでも効きが悪くなり、ディスクから異音がし始めると、いよいよブレーキパッドの替え時である。

前回取り換えてからおよそ3ヶ月。さすがに梅雨時なのでパッドの減りが早い。

わたしの二号機（FUJI FEATHER CX+）についているブレーキはテクトロ社のミラという、巷では「殺人ブレーキ」などと言われ、あまり評判の良くないディスクブレーキなのだが、初号機（BRIDGESTONE RADAC）についているダイヤコンペのキャリパーブレーキに比べると格段に効くので、わたしは値段の割には「とても良いブレーキ」と評価している。ちょくちょく調節してやりさえすれば殺人を犯してしまうこともなさそうだ。

【2号機（FUJI FEATHER CX+）ホリゾンタルなフレームが美しい。】

【2月以降予定】FUJI フェザーCXプラス 2022年モデルフジ FEATHER CX PLUS グラベルロード⇒わたしはこの、「西濃運輸支店止め送料無料」というので購入しました。送料無料で今現在、楽天市場で最安です。

で、ブレーキパッドのスペアを買いに御茶ノ水のスポーツサイクルショップに行ってみた。

するとそこで「いつものことではないこと」が起きた。「ディスクブレーキパッド？　ないよ。今はどこに行っても売ってないよ。ネットでも手に入らないよ。製造元のシマノにもないよ」と言われたのだ。

店員さんに詳しい話を聞いてみると、

(1)　ロードバイクのブレーキの主流がキャリパーブレーキからディスクブレーキにシフトしている。それに加えてグラベルロードがブームになっている。なので、最近販売されている新車はほぼすべてがディスクブレーキのものなんだそうだ。これが一つ目の理由らしい。

(2)　新型コロナの影響で通勤をはじめとする生活のあらゆるシーンで密を避けるため自転車、とりわけクロスバイクの需要が増えているのが二つ目の理由だとのこと。コロナ禍で販売が増えている自転車はロードバイクに限らない。ママチャリやミニベロなど多種多様な車種が売れている。最近では電動補助自転車やらe-BIKEなども売れている（e-BIKEは価格的にもスペック的にもディスクブレーキを使用しているのに違いない）。

(3)　これら自転車需要の増加は世界的なものであり、世界で主に売れているのはクロスバイクやMTBなのであるが、これらのディスクブレーキの仕様は廉価版のロードバイクと同じものなのだということ。これが3つ目の理由。

結論としては、世界的な自転車パーツメーカーのシマノでさえ、現在の急激に増加した需要にまったくついていけてないのだという。

わたしとしてはSDGS（持続可能な開発目標）も理由の一つとして入って来るのかと思ったのだったが・・・。

SHIMANO SMALL ( シマノ ) ディスクブレーキパッドレジンパッドB01S/押えばねへのリンク

↑これはワイズロードさんのページへのリンク。クリックするとワイズロードさんのページに飛ぶ。各店舗の在庫状況を確認してみると、たしかにどこにも在庫はない。

およそ3ヶ月前に御茶ノ水にあるビクトリア系のスポーツサイクルショップで2個買った時はそんなことは言われていなかったが、実際にはおそらくその時すでに今のような状況だったのであろう。

そういえばわたしが買った2個がそのお店の最後の2個だったんだっけ・・・。そういえばそのときもビクトリア系に行く前にワイズロードに行った時は「ない」と言われたんだっけ・・・。自分の気づきの悪さと情弱ぶりを痛烈に呪ったのだった。

そんなこんなで家に帰る道すがら、大手の系列店ではない「街の自転車屋さん」風のお店にいくつか立ち寄ったが、果たしてそれらのお店ではなんとか調達することができた。

それでもそれらのお店で「これで在庫は最後です。シマノ製のディスクパッドは当分入荷できないと聞いております。お客さん、運が良かったですね」と言われた。

結果としてまったく買い足さなくとも１年くらいは走り続けられるほど仕入れることができたのだが、それでも気付くのがもう少し遅ければ残りのスペアを使い切った瞬間、2号機（FUJI FEATHER CX+）には乗れなくなる。初号機（BRIDGESTONE RADAC）は雨の日にはブレーキが全く効かなくなり、乗ることができないので、危うく雨の日には電車通勤になってしまうところだった・・・。

あるいは初号機（BRIDGESTONE RADAC）のタイヤをパナレーサーのグラベルキングに替え、キャリパーブレーキのパッドをかなり性能のいいものにするか、といった方法もある。車体自体の耐久性とパーツの耐久性（わたしの場合、単に長持ちする、という意味）は実のところ二号機（FUJI FEATHER CX+）よりも初号機（BRIDGESTONE RADAC）の方が格段に上なので、手に入らなかったら手に入らなかったで、きっとなんとかしていたんだろうな、とは思うが。

【初号機（BRIDGESTONE RADAC）。これも美しいホリゾンタルフレームである。わたしはホリゾンタルフレームでないロードバイクには乗りたくないのだ。】