通勤ロードバイクタイヤの話~タイヤの寿命

 

自転車通勤者にとってタイヤ選びというのは安全面から考えてもコスト面から考えても大きなポイントになります。

タイヤ交換の目安

タイヤっていったいどれくらいもつものなのでしょうか?

一般的にはタイヤの寿命は3年もしくは3,000kmと言われているようです。

わたしは2011年3月11日(金)をきっかけに自転車通勤を始め、2024年3月で13年を経過しました。

その間の総走行距離は約140,000kmで、1年間に10,000Km以上(平均10,800kmほど)走ってきましたので、タイヤやチューブがだいたいどのくらい持つのか、自分なりの目安があります。

ただしタイヤの寿命というのはタイヤの太さによりけっこう差があります。また、乗り方によってもかなり差が出ます。

ちなみにわたしの乗り方はかなり丁寧で、通勤利用がほぼ100%なので、高速でコーナーを曲がる、といったこともほぼありません。なのでタイヤが摩耗するのは走行面のみです。

歩道の段差などは足をついてタイヤを持ち上げるようにして上ります。急ブレーキも極力かけず、タイヤが無駄に減らないようにしています。これらはもちろん、少しでもタイヤを長持ちさせようという配慮からです。

ちなみにわたしはタイヤのコンディションを常に気にしており、空気圧のチェックとタイヤの外見に異常がないかは毎朝毎晩チェックしています。

タイヤのトラブルは命にかかわるからです。

タイヤ幅28㎜の場合

2011年~2018年まではBRIDGESTONE RADACで通勤していました。使用していたタイヤは、最初の4年くらいがパナレーサーの一番安いやつで、残りの4年くらいはシュワルベの街乗り用のもの(アーバンなんちゃらという今はもう売ってないもの)でした。

一般的にロードバイクのタイヤの寿命は「3年あるいは3,000km」と言われています。3年というのはタイヤのゴムの寿命で、3,000kmというのは走行してタイヤが摩耗した際の寿命のようです。

パナレーサー

交換の目安は6カ月5,400kmくらいでした。ロードバイク専用のタイヤなので走行面はどんどん擦り減っていき、最終的にはゴムの下のケブラー繊維が見えてきます。そうなると即刻交換です。

また、タイヤの寿命が近づくと、パンクが多くなります。多いときは1年間に7回パンクしました。たいがい通勤中のパンクなので素早くパンクの原因を突き止め、それを排除し、チューブを交換します。所要時間はだいたい10分くらいです。

シュワルベ

交換の目安は1年10,800kmくらいでした。

シュワルベのアーバンなんちゃら(今はもう売ってない)というタイヤは街乗り用に特化した耐久性を売りにしていたような商品だったのでパナレーサーの倍くらい持ちました。

ただしものすごく重かったので、最初はかなり戸惑いました。しかしわたしは早く走るよりは安全と耐久性を選択するので今はもう通勤には使わなくなったRADACにはこのシュワルベのアーバンなんちゃらがついています。

タイヤ幅35㎜の場合

2018年の後半にFUJI FEATHER CX+というグラベルロードを導入しました。「通勤」にしか乗らないわたしにとって自転車は速度志向のロードバイクである必要はなく、多少の悪路でも安定して走れるグラベルロードが最適であるに違いない、と思ったからです。そしてそれは正解でした。

KENDAのブロックパターンのタイヤ

交換の目安は3カ月2,700kmくらいでした。

最初についていたのは台湾のタイヤメーカー、ケンダのブロックパターンのものでした。MTBなんかについているやつです。ブロックパターンのタイヤというのはわたしのように100%舗装路しか走らない通勤者にとっては「百害あって一利なし」な代物でした。

なにしろブロックの減るのが早く、ブロックがあったときも特に舗装路で役に立っている感は皆無で、この時はよく転びました。もともとついていた純正のホイールもバランスが悪かったため、何度か転んだらホイールがぐにゃぐにゃになってしまったのでSHIMANOのRSというのに替えました。

それとともにグラベル専用タイヤにしよう、と思い、パナレーサーのグラベルキング風の廉価中国製タイヤであるSCHAOYANG(シャオヤン)のFLYING DIAMOND(フライングダイヤモンド)を着けました。

これがなんとも良い乗り心地で、これに代えて初めて「グラベルロードにして正解だった」と思えました。

SHAOYANG FLYING DIAMOND

過去最高記録の3年8カ月39,000km(参考記録)が出ました。

驚異的です。ただしこれは限界以上に乗ったわたしの自己最高記録なのでどんな状況でもここまで乗れる保証はありません。最後の方では走行面に細かい裂け目がいくつもできてきて、ついにタイヤの側面がいびつに変形してチューブが飛び出してきそうな個所があったので一気に前後輪とも交換しました。

スペアで用意していたタイヤは一つはブラウン一つはブラックだったので前後ちぐはぐになってしまいましたが・・・。

ここまで意地を張って走らなくても、走行面の細かいひし形(ダイヤモンドパターン)の部分は1年6カ月16,200kmくらいでつるつるになったので、おそらくそれくらいが適正な寿命なのでしょう。

交換の目安は1年6カ月16,200km

それでもこれは驚異的な耐久性です。ミスター通勤タイヤ、といったところです。

おそらくはグラベルロードバイクでグラベルタイヤを使用すればどの商品でもこれくらいは走れるのだと思います。グラベルロードが通勤に適している所以でもあります。

Follow me!