帰ってきたBridgestone Radac

2号機をオーバーホールしたのでついでに「ちょい乗り」バイクとして余生を送っていた初号機も再び通勤路の走行に耐えられるように修理してもらいました。
自転車屋さんに診てもらうと、フロントフォークに異常が見つかりました。さすがに購入してから37年にもなるので、車体のベースとなる部分にもガタがくるんですね。

これが修理前のフロントフォークです。右側のフォークが内側に歪んできてしまっていて、合わせてホイールにもガタがきていたので、ついでに交換しました。

Bridgestone Radacは今では「なーんちゃってロードバイク」の部類に入るためオリジナルの車体につけられるブレーキは細貝のしかも古典的なものしかありませんでした(これが通勤自転車を引退した理由)が、フロントフォークを変えることによりSHIMANOのブレーキだってつけられるようになりました。
Radacに105はあまりにも不釣り合いとは思いましたが、自転車屋さんに「ClarisやSoraのブレーキでは実際、いままで(細貝)のとあまりかわりないですよ」と言われたのと、後輪は今まで通り細貝のクラシカルなものなので前輪だけでもいいものにしよう、ということで思い切って105をつけることにしました。
加えてステムも交換してもらいました。これはフロントフォークがどうしても外れなかった(さすが37年モノです)ので、仕方なく「切断した」ためです。その代償としてRadacのトレードマークだった「ステムに溶接されたベル」を失ってしまいましたが・・・。
オーバーホール後の初号機の乗り心地としては、全体のバランスが変わってしまったので、最初ちょっと戸惑いましたが、15㎞ほど走って仕事場につく頃には今まで通り快適(2号機ほどではない)に走ることができるようになっていました。
SHIMANO105の使用感は、細貝のクラシカルなものに比べると、文字通り「フェザータッチ」で減速できると思われるほどよく効き、いままでけっこう力を入れないと減速できなかったのを「ほんとうに、かなり危ない橋を渡っていた」と考えさせられるようなものでした。

初号機と2号機を比べると、直進安定性がありシフトも楽(SHIMANO STI)で最高速の早い2号機が総合力では分がありますが、車重が軽く(中央トライアングルの部分がアルミ)、構造が単純(Wレバー)でタイヤも細い初号機の方が「タフ」な感じがします。
2号機についているSHIMANO STIのシフトレバーはだいたい20,000㎞ほどで使い物にならなくなってしまいます(特に右=リア)。これを交換するのに一気に¥9,000ほどかかります。初号機のWレバーは37年使っても特に問題はありません。
また、実はもろに向かい風6m以上の時にはどういうわけか初号機の方があまり風の影響を受けない気がします。微妙な差ですが。
かくして目論見通りに初号機はふたたび通勤自転車として実戦配備することとしました。